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【今日のテーマ】
「ヨーロッパでは・・・」「○○の国では・・・」 常によその国での取り組みが引き合いに出されるのは何故? (July 18, 2003)
日本にいた頃「ヨーロッパではゴミの分別収集が徹底している」と聞かされていた。果たして本当だろうか。少なくともオランダに関しては、家庭から出すゴミはたった2種類だ。それも、「コンポスト用の生ゴミ」と「それ以外すべて」の2種類なのだ。(ガラス瓶や新聞紙などは別の集積所に持っていく。詳しくはここ) 日本だったら、燃えるゴミと燃えないゴミ、最近はさらに細分化の傾向にあると聞く。環境保護に力を入れることは素晴らしいと思う。だが、その運動を推進するために、「欧米でそうしているから」という理由が何故必要なのだろうか。オランダはヨーロッパの中の国なので、「欧米では」「ヨーロッパでは」という言い方には過敏になる。その十把一絡にした大まかな括りが事実と食い違うことが多いのだ。少なくともオランダには当てはまらない場合がしばしばある。それなのに、お手本のように扱われるのを聞くと、うーん、と考えてしまう。確かに見習うべき点は多いと私も思うものの、逆にヨーロッパの国々が日本を見習いたいと思うような工夫をどんどんしたらよいのに。

最近始まったサッカー場でのリユースカップ(飲み物の販売はポリプロピレン製のコップに100円のデポジットを上乗せする)も、「ドイツでは一般的」という触れ込みだ。よいと思うことを始めるのに、どこか他でやっているからという「前例」がないと始められないのかとふと思った。
どうやら、これこそ日本「」環境保護運動なのかも知れない、という気がしてきた。というのも、リユースカップなるものが、これまでの各種再利用の方法とはまたひと味違うようだから。
1.リターナブルペットボトル、リターナブルガラスコップはドイツを始めオランダでもかなり普及しているが、サッカー場ではまだまだ一般的ではない。
2.ガラスコップの使い回しはこちらでは一般的だが、洗い方に問題がある。日本の新しい取り組みは、戻ってきたコップをその場で洗うのではなく、試合終了後に回収して洗浄するもので、衛生的にもよさそう。
ということで、ちょっと期待できそう。 (July 21, 2003)


新聞で見た水フィルター型掃除機の広告にも「欧米式」と謳われている。が、オランダでは日本と同じ紙フィルターしか見ない。この「欧米」という、全く異質の二つの地域を一緒くたにして表現することにも非常に引っかかる。

オランダに4年もいて、オランダ語が話せないイライラ (Aug 23, 2003)

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