Zephyr 2周年特別企画
-Zephyr執筆者の皆さんに聞いてみました-
Q1:Zephyr誕生からちょうど2年経ちますが、その間どんな2年間でしたか?(個人的に、あるいは社会全体を主観的に見て)
さだやん:
一言でいうと、一生の中で もっとも不確かな、不確実な世相に直面していると言えます。
残念ながら これは本年も続くといわざるを得ません。

恭子:
個人的に、自分のほとんどの時間とエネルギーを両親の世話に費やしてきました。日本の人口構成はこれから逆ピラミッド型になるのが分かっているし、自分もいずれ老人になるからと思いながら、老人問題についていろいろ考えてきました。どうやったらぼけないで、体力も維持して生きてゆけるのか、親の姿を見ながらずうーっと考えています。

それと同時に人の"生"に対する執着の強さを実感しています。自分が実際死に直面したらどういうふうに受け止めて、そして残された時間をどう生きたいと思うのか?若い時から、"死"というか"死後"を考え続けてきて、ある時、高野山と出会い、自分は死んだらここで永代供養にしてもらおうと思った時から何かふっきれて、安心して大胆な事が出来るようになりました。

もうこの考えは変わることが無いだろうと思っていたのですが、最近考え方が少しづつ変わってきました。死について真剣に考える時間があったら、それをもっと意義ある生き方ができるように使いたいと。常に死を前にして生きてる老人と暮らしていて、改めて生きることを真剣に考えるようになったのは面白いことですね。


Mエクア:
バンコクで暮らし始めたのが2年前でした。タイと日本との間には、他の東南アジアのような重い、戦争の歴史がありません。これは駐在する者にとって、幸運な事と私は受け止めています。

タイは、"微笑みの国"と称される、信仰心に厚い、穏やかな人民のゆったりとした国という認識と同時に、ネガティブな面をイメージする人達もあろうかと思います。汚職、売春、買春、麻薬、スラム・・・確かにタイが抱え続ける問題は容易に改善される様子がありません。

タイ語学校で、それら社会問題を扱うクラスを取り、ディスカッション(小学生程度のタイ語でしたが)をし、作文の課題「問題の内容と解決策は?」に考えをめぐらし、「ふ〜大変な国」と授業を終え、クラスメートと表に出れば、街は実に幸せそうな表情の人々ばかり。一時帰国した際、目にする、わがニッポンの人々の表情の暗さとまったく違うのです
ね。一体、どこがどう違うのだろうと2年間考え続けています。

ANEGO:
この2年間私の勤めている美術館にもヒシヒシと不況の波が押し寄せて来ました。
先日5年前の同じ展覧会の売上との比較をしてみたら作品の写真等の売上が56%まで落ち込んでいました。経理担当の私がやり繰りに苦労するのも頷ける数字でした。

社会は当美術館よりもっとシビアなはずなのに日本人は暢気なのか不況に慣れてしまったのかマスコミで騒ぐほどにパニクってはいません。真綿に水が染み込むようにジワジワと迫り来る不況にまだ現実味を感じていないのかもしれません。ある日忽然と日本という国が小国に成り下がるまで日本人は一億総中流意識の中で安穏としているのかもしれません。


緒方先生:
一言で言えば、「自給自足の時代」。私事で恐縮ですが、2年前に僕は勤めていた学習塾をリストラされ、「ハローワーク」(なんと牧歌的な名称!)に通ったあげく、結局自宅で以前のように塾を開くことになりました。ただし、今度は「個人指導塾」。平たく言えば、「生徒に来てもらう家庭教師」です。

初めは、こんなのんきな商売は成り立つのだろうかと不安でしたが、値段を自分が生活できるぎりぎりの水準に下げたこともあって、なんとか生徒が集まりました。1番近い生徒はアパートの隣のドアです。「カチャッ」と隣の鍵が開く気配がし、約3秒後に「コンコン」と鉄の扉がノックされます。僕は初めて気づいたような顔(声)をして、「はいはい、どーぞお!」と声をかけて出迎えます。
すると、おもむろに、赤ちゃんのころから知っている「お隣の」中学生が現れるのです・・・そういう「通学時間ゼロ」に近い生徒が他に何人もいて、この2年間の家計を支えてくれました。どうも、今の生徒たちは概して他人との接触が苦手で、そうした気づかいをする必要なしに勉強に集中できる環境を求めているようです。
かと言って、どんな先生が来るか分からない家庭教師よりは、時々町内清掃に顔を出しては張り切ってドブさらいをしている元気の良さそうな(?)オッちゃんに見てもらおうということになるのでしょう。

ただし、仕事としての発展性はありません。あくまでも、その年の天気次第。不作の年もあれば、ちょっとは豊作の年もあるでしょう。だから、「自給自足」の農耕生活時代に突入したと自認しています。


ニール・ストーン:
正直、昨年の新春放談意外はあまりZephyrに関わってこなかったのですが、2年間いろんな出来事がありました。それまである程度約束されたものだと思っていたことが、実はそうではなかった。結局は、自分に一番大切なものは何かということを考えさせられた2年間だったのではないでしょうか。

世の中で「守る」姿勢がより強くなった2年間だったと思います。自分や家族を守る、財産価値を守る、などです。こういった変化は市場にも反映されていると思います。2001年9月のテロ事件あたりを境に世の中の価値観は変わったことは間違いなく、以降スイスフランの全面高、金価格の上昇などのような避難現象が長期間にわたり続くといったことは、過去10年を振り返ってもなかったのではと思います。


midori.zzz:
1年半前にパソコンを導入してから、調べ物の時間が大幅に短縮された。その分、仕事が捗って余裕ができるかといえば、そうでもない。
情報量が増えた分だけ、時間を取られているのかもしれない。

気がついてみると、このところ暫く本を読んでない!
Q2:Zephyrコラム担当者として、記事を書きながらどんなことを考えましたか
さだやん:
我々の年代には良く 'もう一度 青年時代を生きるチャンスが与えられたなら。。。'などと言う人がいるものですが、まったくそういう気になれません。 我が息子の、そして孫の年代は一体どんなことになるのだろうかと思うと、ひたすら背筋が寒くなるばかりです。

恭子:
私はあまり書きませんでしたが、自分が興味を持っている事柄について、ひょっとしたら書こうかななんて思うことがあり、新聞やテレビを意識して注意深く見るようになりました。

Mエクア:
とりわけ意識することはないのですが、ここで生活する、日本人の方達の様子を注意深く眺めていますね。
単身の男性が非常に多いのですが、彼らのご家族は?などと気になることもあります。

ANEGOとしては「小泉総理応援歌」をずっと唱えてきましたが、このところの小泉氏はちょっと色あせてきた感じもしますね。構造改革のお題目も単なる言い逃れに聞こえる時があるしね。でも今の日本に他の人材が居ますか?私はいないと思ってます。派閥というしがらみが無く、奇跡的な時の流れの中で国民投票に近い感じで生まれた小泉政権を支えているのは国民以外の何者でも無いのです。

バカヤロウ発言の吉田茂からロッキードの田中角栄までは総理に権限というものが集中していました。それ以後の短命内閣に政策などなかったに等しいのです。掲げた政策ではなく、実行できた政策がです。そんな中で小泉氏は成果を少しでもあげているではないですか。何事も手をつけただけで遅々として進まないという批判はあるでしょうがそれとても手をつけることすらできずに討ち死にしていった過去の短命総理達から比べれば大きな成果だと思います。

経済的には苦しい状態ですが、それでも日本はまだましなのです。現実に外資系の会社などではアメリカやドイツから仕事を求めて日本に幹部が大量に押し寄せてきています。日本にはまだ少しでも光明が見えるからの行動だと思います。


そんな中で今の小泉氏を我々国民が支えなくて誰が支えるのでしょうか。族議員を世間の目に晒し、たとえ五人とはいえ、拉致家族を北朝鮮から連れて帰る事にも成功しました。外務省という伏魔殿の一部でも暴き出したのは彼なのです。だからANEGOは好むと好まざるとにかかわらず小泉応援歌をまだ辞めるわけにはいかないのです。

緒方先生:
去年は1年、「農耕」に追われ、ろくに記事が書けませんでした。このご質問をあたたかーい「お叱りの言葉」と思い、今年は何とか広島の「家庭菜園」からのご報告を致したいと思います。

midori.zzz:
自分の考えている事を、的確に表すのがたいへん。
たくさん書いている執筆者の皆さんは、すごい!
Q3:日本の閉塞状況をどう思いますか。
さだやん:
まさに最悪としかいえないのですが、米国とは事情が全く異なる。つまり 一方は国民が世界一の貯蓄率を誇っていながら、いまや一銭のカネも使えるムードにない、それほど政府の対応が悪いということですが、米国の場合は、一方では国民が先進国最大の債務率を誇り、彼らの消費は ひたすら住宅景気を頼りとし、いまや極めて非現実的となりつつある住宅ローンに乗っかっているだけの、まことに脆いものであり、これを解決せずして 大幅減税で消費を煽るブッシュの政策は イラク戦争がなくとも破綻に結びつく危険大です。 その意味では日本は、政治家がしっかりすればまだ元に戻せる余裕は持っているといえますが。

恭子:
現代の若者は欲が無い。現在の小さな幸せに満足して暮らしてる人が多いような気がします。これって教育に問題があるんじゃないかしら?優秀な日本人はレールの上を落ちること無く速く走る事ができるけれども、自分でレールを引ける人は少ない。今の日本が必要としている優秀な人材は、未知の荒野にレールを引ける人じゃないかしら。その為にも教育制度を変える必要がある。

日本の景気がちっとも良くならない状態が続いていて、勿論、政治に問題があるわけですが、いろいろ考えてみると、政治改革が出来ないのは、日本のマスコミのレベルの低さに責任があるような気がします。日経新聞が裏をとらないで記事にするのは良く知られた話だし、東京のテレビ局は7つもあるのに、ニュースの時間になると、どのチャンネルを回してもまるで打ち合わせでもしてるかのように同じ記事ばかり報道していて、しかも報道の仕方も同じ。同じ人がコメンテーターとしてあちこちのテレビに出て、同じ話をしている。違う角度から、違う切り口で物事を見ようともしない。どうして、日本人の物の見方をひとつに統一しようとするのか、私には解らない。数学ではないのだから答がひとつである必要は全くない。実際、事件は予想もつかないような展開になることが多い。事実だけを報道して、見ている人に自分で考えさせることを考えてもいいのではないか?娯楽番組にしても、ラーメンの特集やらやたら食べるものが多い。そして、限られた少数のタレントだけが多くの番組に出演している。だから、テレビはつまらない。飽きてしまう。こんな不満を持っているのは私だけなのかしら???

Mエクア:
私も恭子さん同様、マスコミの影響力が大きいと思います。
前述のタイの国民の鷹揚さは、マイペンライ(こだわりません)という国民性もさることながら、国民を、こぞってストレスに追い込みがちなマスコミの存在がないことに、いくらかの関係があると思います。

日本では、中高年層の海外ロングスティプログラムに関心が集まり物価の安いタイは注目度が高く、下見旅行のリタイア組みと思われるご夫婦連れをよく見かけます。
年金制度が今にも破綻するという不安への傾向と対策(?)という素早いリアクションのように思われます。改善されそうにない、息が詰まりそうな重苦しい空気から個人が逃れる手立てを考えるのも仕方がないのでしょうね、国への期待が難しいとなると。

でも、そんな国の状況の中でも、若い世代、青少年に元気を出してもらわなくては本当に日本の将来が危ぶまれます。現役の大人の責任も重大です。個人の将来への不安ばかりにとらわれず、まずは、自分の周りで接する若者と真剣に向き合うことから始めていけるのではないかと思っています。


ANEGO:
Q1でも書いたけど閉塞状況ってほど国民は感じてないと思う。個人的にはみんなしっかり溜め込んでいるから現実味が無いのと違うかな。気づいた時には国崩壊なんて事にならないことを祈るばかりです。

緒方先生:
多くのマスコミがしきりに「閉塞状況」とか、「出口が見えない」とか喧伝していますが、 今の日本の状況は「カラッポ」と言った方が適切なのではないでしょうか。つまり、未来を目ざすエネルギーとなる精神的な価値の喪失。

「何のために生きるのか」という問いを戦後50年以上も避けてきたつけが、ここへ来て露呈しただけだと思います。「国家のため」が否定され、「食べるため」は克服され、「豊かになるため(経済的に)」は達成され、ついで大金持ちになる夢が、泡と消え、さて、今さら自分の中に前進することの意味を問うても、返るのは虚しいこだまのみ。

「生きていることそれ自体が目的だよ」と言えるほど悟っちゃいないし・・・。

ただ、「閉塞」と言うと、何か壁のようなものが自分の外にあって、それに閉じこめられてるようなイメージが浮かぶけれど、実態は壁が何もないことが問題。あるのは心の壁ばかり・・・と思います。


midori.zzz:
バブルの頃の、金がすべてのような風潮を腹立たしく思っていた。
今は、本当に大切なものは何か、考え直すチャンスだと思う。
新しい価値観を生み出す必要がありますね。

Q4:米国のイラク攻撃予想、北朝鮮の挑戦的態度(語呂合わせになってしまった!)、パレスチナ問題、その他、世界中が血の気の多い出来事であふれています。これらはたぶんに政治的で、私たちに直接できることは限られています。
一方、地球温暖化、環境保全、エコロジーと言ったキーワードで表現できる分野は、個々人でも取り組めることは多々ありそうです。いずれにしても世界中が相互に影響を及ぼしあう今の時代、私たちの行動は回り回って想像もしていなかった影響を持つのかもしれません。(まじめに考えていると息が詰まりそうですが)
皆さまにとって最大の関心事はどんなことでしょう?
さだやん:
ただ一言、ブッシュ石油利権政権が ぎりぎりで 無謀な試みを踏み留めてくれること。。。それだけですね。戦争に突入すると、勿論欧州・日本も影響を受けますが、その前に米国に破綻が到来することを危惧しています。

恭子:
ひと言で言うならば、自然の脅威。ヨーロッパで大洪水が起きたり、関西空港の地盤が予想をはるかに上回るペースで沈下していることなど。最近、テレビで富士山の気温が毎年上昇しているというニュースがありました。このペースで上昇し続けると、そんなに遠くない将来、大洪水が起こっても不思議ではないのだそうです。また噴火することも考えられるし。その一方、近年、日本では北海道から沖縄に到るまで、各地で震度3〜4位の地震が頻発しています。地球は時間をかけて変化してきました。海が隆起して陸になったり、その逆もある。陸地も動いている。、近い将来、その地球の大きな地殻変動が起きても、何の不思議もないのです。

自然の脅威に対して人間はあまりにも弱く、とても対抗などできそうもない。人間の叡智をもってしても対抗できない恐ろしいこと、それは自然の脅威ではないかしら。


ANEGO:
今ものすごく関心のあるのは京都議定書に基づく二酸化炭素の排出量を規制する話。イギリスではすでに始まってる二酸化炭素の排出量を株のように売り買いする相場のこと。国から言われている排出量減少の目標値が30%の企業が努力して50%減少させれば目標値の30%を越えた20%を市場に出して売ることができるという話です。逆に目標値が30%なのに20%しか達成できない企業は足りない分の10%をその相場で買って帳尻を合わせる事ができるのだそうです。でも、これって勝手に数字が一人歩きして、帳面上は目標に達していても、現実の二酸化炭素が減少していないなんてことにならないのかな?

緒方先生:
今はやはり、イラク問題ですね。僕はやっぱり、アメリカが始めようとしているこの戦争は間違っていると思います。何かがおかしい。問題は、おかしいのはブッシュ個人なのか、アメリカという国家なのか、それとも、人類全体なのかということ。イラク攻撃の舞台裏の事情は色々あるだろうし、威勢の良い言葉を連ねるブッシュの気持も分からないではないけれど、もうこれは「戦争がしたい」から「する」としか言いようがない。

始めたら、報復テロが頻発し、いずれはイスラム社会全体を敵に回すことになる。たとえは悪いけれど、美人が顔に出来た小さなニキビを潰そうとして、次々に膿を抱え、顔中アバタになるようなもので、一種の国家的ノイローゼ状態だと思います。アメリカという国の自殺行為です。

midori.zzz:
一番怖いのは、すぐ一色に染まってしまう世間のムード。
違う意見が言いにくい雰囲気になると、あぶない。
そのためにも、色々な意見を発表する場は貴重ですね。
Zephyrにも大いに期待しています。

Q5:最後に何か一言どうしても言っておきたいこととか今年(以降)の大予想などあればお願いします。
さだやん:
既に申し上げた通りです。

恭子:
バグママさん、今年も頑張って下さいね。
今年の予想? 期待も込めて、日本の政治のねじれ現象が正常化されて、国民の幸せを真剣に考えて大胆に行動できる政治家の指導者が現れること。

Mエクア
拉致問題を初め、国家間の外交とはこのように進められるものか、と多くの人々が改めて気付いたことと思います。一人の一般市民が、外交の切り札として扱われている現実を、日本国民全てが茶の間で見ているのですから。
私自身も、人間、国、国家という概念を考えるきっかけになりました。国家を離れて、北朝鮮、アメリカの人々は、個人的にはどのようなことを考えているだろう、と関心があります。

予想ですかぁ・・・
田中耕一氏、小柴氏の両ノーベル賞受賞者、スポーツの世界で日本を飛び出したプロ野球、サッカー選手、期待の若手スイマー弱冠20歳の北島浩介君、スピードスケートの清水選手そして日本人のイメージを変えたといわれる丸ちゃん、フレーフレー!!彼らに続くJapanese が更に登場して来るのでは?

ANEGO:
今年はどんな年になるのだろうか。ANEGOとしては穏やかな年であってほしいと思うけどなかなかそうは問屋がおろさないかもね。ブッシュのようにああ選挙がらみで露骨にイラク攻撃を唱えてくれるとばかばかしくて批判する気にもなれないけど、そんなお馬鹿な奴が大国のトップで世界の動向まで影響するんだから本当に腹立たしい。誰がブッシュなんかを大統領に選んだんだ?とアメリカ人に問いたいね。

それと大予想というほどじゃないけど、キムジョンイルとフセインがいつ潰れるか。特に北朝鮮は国連がらみで後3年から5年以内に国家が崩壊するとANEGOは思ってる。イラクの方は、本物のフセインはもうすでに国外に逃亡してるかも。そういえば、ビンラディンなんていうのはどこに隠れてるんだろう。


緒方先生:
バグママの心配どおり、中学生の学力の低下が目立っています。家族的には結構水準が高いのに様々な理由で勉強を拒絶するようになり、学校の先生もそれを放置するケースが多くなりました。誰もが、誰かに強制するのを避け、「自分が痛い目にあえば分かるだろう」という理屈で「悪者」になることを避けています。そうではない、勉強にはある程度の「強制」が必要なのだと塾講師として痛感する毎日です。このままでは、そのうち、新生児にまで「人権」を認めて、「ウチの坊やは母乳が嫌いだから、本人の自由にさせてるの」なんてことを言う母親が出てきかねません。

それから、話は大幅に変わりますが、NHKの天気予報のおっさんはいつから「明日は晴れマークが並びそうです」てなふざけた言い方をするようになったのでしょうか。これもまた、「もし本物の雨が降ったら・・・」と思うとPTA、じゃなかった視聴者の苦情が怖くて「断言」できないのでしょうか。一体空のどこに「晴れマーク」がついてるのか、言うてみい・・・。
(Jan. 22, 2002)

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